代表挨拶

多様な力が集まって、農業は続いていく。

農業は、地域を支え、人の命をつなぎ、自然とともに歩む尊い営みです。
しかし今、その農業が持続できなくなりつつあるという現実に、私たちは強い危機感を抱いています。
「儲からないから継がれない」「人が減り、土地が放棄されていく」「食料の多くを海外に頼る」――この流れを、誰かが止めなければならない。私たちagreensは、その答えを“仕組み”で示したいと考えました。淡路島の自社農園で野菜を育て、自社の加工場で価値あるかたちに変え、そして自社の物流で必要な人の元へ届ける。つくる・活かす・届ける、すべてを一貫して担うことで、農業を持続可能なものへと変えていく。それが、agreensの使命です。
そして、もうひとつ大切にしているのが、「多様な働き方の場をつくること」。農業に関わりたいという想いがあっても、すべての人が“育てること”に向いているわけではありません。agreensには、育てる人、加工する人、運ぶ人、企画する人――それぞれの得意や個性を活かせる“役割”があり、それを支える“しくみ”があります。
農業は、ひとりでは続けられません。だからこそ、いろんな立場の人が関われる多様な現場をつくることが、この産業を未来へつなぐ力になると、私たちは信じています。
私たちが育てているのは、野菜だけではありません。自然との共生、地域とのつながり、人々の暮らしの安心――そして、「農業には未来がある」と胸を張って言える社会です。
agreensは、これからも農業の“これから”を育て、地域とともに、人の想いとともに、サステナブルな社会に貢献してまいります。
今後とも、温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。